看護師のメンタルケアと患者との接し方について

全国の医療現場で働く看護師の中には、職場内での人間関係や業務内容、長時間労働など、さまざまな理由で離職を検討したり、仕事へのモチベーションが低下したりする人が少なくありません。
このような問題は、看護師のメンタルケアのポイントをしっかりと押さえて早急に解決する必要があります。

特に、患者さんや同僚とのコミュニケーションは、仕事を円滑に進めるうえで欠かせないテーマの1つですが、人間関係によるストレスをため込まないよう心がけることが大切です。また、コミュニケーションの取り方について悩んでいることがあれば、職場の信頼できる上司や先輩などに助言を求めたり、ネット上でさまざまな医療現場に勤める人の体験談に目を通したりするとよいでしょう。

看護師のメンタルケアに力を入れている医療機関のなかには、数か月おきに全てのスタッフを対象にメンタルヘルス研修を実施しているところが多くあり、問題解決に向けて取り組めるようになっています。
メンタルケアの必要性については、若手の看護師にとって理解しにくいこともあるでしょう。さまざまな面で不安を抱えることなく働き続けるためには、メンタルヘルスの管理が徹底している医療機関を勤務先として選ぶのがおすすめです。
なお、認知症や精神病、重い障害を抱えている患者さんを担当する場合には、看護師の精神的な負担が大きくなりやすいです。そのため、職場内で研修を受けるだけでなく、メンタルケアに関する勉強会に参加をするなどして、経験豊富な専門家のアドバイスを聞いてみるとよいでしょう。
精神科で働く看護師は特に、自分自身の精神状態を安定させることが重要になります。繊細なケアが求められる現場でもあるため、精神科看護師として働く前にしっかりと理解しておくことが大切です。